コーセイの開発技術
Kosei Developm ent technology

これまで培ってきた技術と経験を活かし 新たな製品の
開発を行っています。
私たちはお客様の想いをかなえ、大きな満足をお届けするために常に自分たち自身の進歩・成長を図っています。
その過程で得たものを新たな商品の開発に生かすのがコーセイ流。
また、グローバルな視野と、既存の方法を「待てよ?」と疑う意識を持ち、大学の研究室や公共機関、他メーカーとの共同開発も積極的に行って技術・品質の向上に取り組んでいます。
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商品開発

お客様の声から始まる商品開発

お客様の「こんな物が欲しい」、その声が聞こえた瞬間からコーセイの商品開発は始まります。
頭の中のイメージを”カタチ”にするために、柔軟な発想による企画・設計、熟練した加工技術を生かした製造、 時には他の協力企業・機関との連携の中で、耐久性、機能性、安全性の どの面からもご満足いただける商品の開発に取り組んでいます。

商品開発事例

3次元方向全てに対応した支持金具 3次元自在支持金具特許第569679号

今までは必要な角度や高さに合わせて都度、特注品で賄っていた支持金具。その不便さやコスト面からお客様の「困った」という声が届き、3次元方向の全てに対応可能な支持金具を開発しました。フレキシブルな配管が可能になった上に見た目も美しく、お客様から大きなご支持をいただいています。

各種材質・サイズをご用意できます
本製品はSS400、SUS304に代表される材質以外でも製作が可能です。また、対応口径もΦ100~500と大変幅広く、満足度の高い製品を製作できます。
ぜひ一度ご相談ください。

その他製品

当社で開発した商品の詳細をPDFデータでダウンロードいただけます。

技術開発

加工技術を向上し、地域の
「ものづくり」産業拡大を目指す

コーセイでは、既存技術の機械化と新技術の開発という2⽅向からのアプローチで技術開発を⾏っています。
目指すのは加工技術と品質・生産性のレベルアップによる、産業社会への貢献です。

技術開発事例

ポリエチレン管 溶接技術

高密度ポリエチレン管は耐久性・耐腐⾷性にすぐれ、長寿命で、地震等の災害時でも折れたり破損したりしにくい管です。また軽量で加工が容易であり、施工性が非常に高いことから、災害復旧にも多く使われ、近年特に需要が高まっています。

開発背景

寒冷地では主に排水管として金属管が使用されることが多く、路面の凍結防止剤により腐食が進むことが問題視されてまいりました。そこで金属管に代わる新素材として高密度ポリエチレン管に注目が集まり、汎用性の高い加工品が必要とされました。

01.既製品の規格にない、細かな角度や長さへの対応が難しい
一方で、高密度ポリエチレン管が高機能であるがために、⽤途が多様化し、加⼯において新たな問題が⽣じるようになりました。 それは既製品の規格では対応が難しい、細かな⾓度や⻑さ調節の必要性です。
エルボ管やチーズ管などは既製品で対応することが多く、勾配や地形、⽀持⽅法等により任意の⾓度や⻑さへの加工が必要となる場合がありますが、国内で対応できる加⼯業者が少ないのが現状です。
02.加工管の納入に時間がかかる
⽤途によっては国内加⼯が難しく、海外での加⼯を余儀なくされるケースも。そのため納品までに時間がかかったり、製品のチェックが十分にできず現場でのトラブルにもつながっています。
コーセイではこれまで培った塩ビの加⼯技術を応⽤し、高密度ポリエチレン管の溶接加工技術を独自に確⽴。角度・長さなど自由度の高い加工と、安定した納期をお約束します。

当社では、従来行ってきた塩ビ製品の加工技術を応用し、
高密度ポリエチレン管の溶接加工技術を確立。
安定した納期と自由度の高い加工を実現します。

自由度の高い加工
⻑さ制限が少なく⾃由度の高い⾓度成型が可能なため、ご希望に沿った加工が可能です。
凹凸が発生しにくい
内⾯に樹脂が回らない工法によりバット融着のような凹凸が発⽣しにくく、⾃然流下の排水で堆積物の蓄積を防ぎます。
安定した品質で供給
自社工場にて加工ができるため納期管理や製品チェックができ、安定した供給が可能です。

品質保持のために①

橋梁排水における高機能排水システムの構築

高密度ポリエチレン管の溶接部が、自社基準を満たしているかを引張試験にて確認。

自社基準
最小値がポリエチレン管物性値の80%以上
平均値がポリエチレン管物性値の90%以上

引張強さの平均値は、
ポリエチレン管物性値(20MPa)の95%でした。最小値は、ポリエチレン管物性値の約85%でした。

引張試験結果
サンプルNo. 肉厚[mm] 幅[mm] 荷重[N] 引張強さ[MPa] 平均値[MPa]
1 15.87 9.14 2688 18.53 19.39
2 15.59 9.17 3000 20.98
3 15.69 9.26 2493 17.16
4 15.59 9.04 3171 22.50
5 15.40 9.23 2527 17.78

品質保持のために②

自社基準による品質管理を目的とした試験

溶接加工としては難易度が一番高い、Y形チーズのポリエチレン管をサンプルとして用いて水圧試験を行いました。

水圧試験結果
サンプルNo. 耐水圧試験 水圧破壊試験
1.14MPa×2分 合否 2.21MPa以上 合否
1 漏れ、割れ無し 2.3MPa
2 漏れ、割れ無し 2.4MPa

※圧送管にも対応しております。

上表の通り、2つのサンプルは、PWA011規格を満たすことを確認しました。

研究開発

橋梁排水における高機能排水システムの構築

昨今課題となっている橋梁の⻑寿命化を実現するには、高機能排水システムの構築が必要不可⽋です。
コーセイではこれまで培ってきた経験と技術を生かして高機能排水システムを研究・開発。橋梁の⻑寿命化を実現し、より強固で安全な未来のインフラづくりに貢献しています。

課題背景
橋梁の寿命は一般的に50年程度と言われています。現在⽇本には約70万橋の橋梁がありますが、その多くは1960年~1975年の⾼度経済成⻑期につくられたもので、今後寿命を迎えることに。
橋梁の老朽化対策・長寿命化は近々の課題であり、解決が急がれます。

橋梁付属物における課題への取り組み

橋の寿命を左右する原因の一つが「水」です。
排水管の詰まりによって路⾯に⾬水が滞水すると、橋⾯舗装の剥離・床版損傷を引き起こします。
また、漏水・滞水による錆びやコンクリートのひび割れは、橋梁の主構造に⼤きなダメージを与えます。
そこでコーセイは3原則を設けて研究開発に取り組みました。

コーセイの3原則
通水性
施工性
耐久性
排水効率40%UP
ベルマウス型排水桝を開発

従来の正方形・長方形・角錐形状の排水桝は渦による形状抵抗が大きく流れの滞留を生んでいました。そこでコーセイでは、角部を最小限にした楕円曲線形状のベルマウス(ラッパ)型の排水桝を新開発。水が桝の形状に沿って流れるので、流れの向きや速度を阻害せず、排水効率40%UPを実現しました。
このベルマウス(ラッパ)型排水桝を橋梁用の排水に適用することで、近年多発する局地的降雨に伴う道路冠水被害を抑制。日本が抱える橋梁の老朽化対策の一つとして、社会的・経済的に大きく貢献しています。

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